廃墟不動産投資において、
入居者を追い出す基準は
「家賃の滞納」
または、
「オーナーの強い意向」
のどちらかです。
この2つのうち、
家賃の滞納については、
もちろんすぐに追い出すべきです(^^;;
ただ、もう1つの
家賃の滞納がないのに
オーナーが入居者を追い出すよう強く望むケース
では、オーナーと入居者のどちらの意向を尊重するかを
自分で決めなければいけません。
そもそも、オーナーが、
滞納しない入居者に出て行ってもらいたいと思うケースの多くは、
入居者を「変な人」だと捉えています。
それで…
村上先生は入居者のことを4つのタイプに分類しているそうです。
① 日本国民の8割を占める超真面目な人たち
②超真面目な人から見れば不真面目だが、社会的にも本質的にも普通な人
③社会的には変だが本質的には普通の人たち
④本質的に変な人たち
この4つのタイプを解説すると……
①の超真面目な人たちというのは、、
しっかりスーツを着てネクタイを締め、会社に通い、
レストランでは店員に指示されるまで動かず、
トイレがどんなに混んでいても多目的の方を使わない
いわゆる真面目な、日本人の8割を占める人たちです。
続いて、②のタイプは、
流行りの髪型でポケットに手を突っ込んで歩き、
女性なら露出が多めで化粧が濃く、
深夜にコンビニに出かけ、お客への敬語は
「です」ではなく「〜っす」とフランクで、
人がいない場所では地面にしゃがみ込んでタバコを吸い、
自転車に乗りながらスマホで通話しています。
つまり、大企業の正社員や公務員ではなく、
昔は少しヤンキーだったり、今は水商売や現場の人だったり、
中卒や高卒だったり、趣味はパチンコや車いじりだったりします。
それで、日本人の2割程度がこのタイプなんだそうです。
このタイプは地球や世界規模で見ると標準的な人たちなのですが、
たまにオーナーから「変な人」だと思われてしまうんだとか。
しかし、この人たちは社会的にも本質的にも全く変ではないので、
この人たちを滞納もしていないのにオーナーが追い出そうとするなら
徹底的に入居者の立場になって共にオーナーと戦うべき
と村上先生は考えています。
続いて③の「社会的には変だが本質的には普通の人たち」に分類されるのは、
ルールを破ったりして社会的にはバッシングを受けるものの、
他人を傷つけたり裏切ったりしない、
「本当は良い人」「根は悪くない人」なんだそうです。
具体的には、
バイト先や職場で決められた服装やマニュアルに従うことができなかったり、
刑務所から出所してから賃貸住宅を借りられなかったり、
身体の至るところが入れ墨で人と話す時は常に睨みつける感じだったりするものの、
仲間がピンチの時は自分の危険を顧みずに助けようとしたり、
恩義を感じた相手には必ずそれに報いようとしたり
騙されるかどうかを考えずにまずは人を信じてみたり
政府や大企業には厳しく弱者や子供には優しかったりするような人たちです。
こういう人たちは、真剣に人格を認めて本心で接すると、たとえお金がなくても用意して、
きっちり家賃を払ってくれる、そうなんです。
ですが、
このようなタイプはオーナーからすぐに嫌われて、
遠回しに退去を迫られる傾向が強い
とのこと。。。
※普通の不動産投資家や家主・地主も、このタイプを徹底的に避けようとするんだとか。
しかし、
村上先生はこのタイプを積極的に受け入れます。
そして、仮にオーナーが退去をほのめかしてきても、家賃を滞納していない限り
全力で入居者の立場で居住の継続を死守する
そうなんです。
というのも、このタイプは
多くの賃貸物件に入れないために不人気物件に来てくれたり、
家賃の割にボロいような割高な物件にも住んでくれたり、
時にはちょっとした物件のトラブルがあっても
「これくらいのことで迷惑をかけたくない」
という想いで自力や実費で直してくれることが多い、というのが理由だそうです。
最後に、④の「本質的に変な人たち」というのは、、、
人としての感情が欠落していたり、善意のようなものが全くない人たちだそうで・・・
家賃を払っていないのに「払った!」と言い放ったり、
物件の壁に嫌がらせの紙を貼ったりして、
人が嫌がるのを心から楽しんでいたり、関わる人全てを困らせていたりするタイプなんだそうです。
さすがの村上先生もこの④のタイプは何としてでも全力で退去させる、とのこと。
ということで…
村上先生の入居者の4つの分類と退去の判断基準をご紹介しましたが、
ユニークでありながら本質を捉えている基準だとも思います。
もしあなたが少しのご近所からのクレームで
「変な人だ!」
と入居者を決めつけているとしたら
もう少しだけ慎重に「入居者の本質」を見てみてはいかがでしょうか?(^^)
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。